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【内向型の趣味7軸】一人で夢中になれる趣味を見つけるヒント

「静かな公園で絵を描く人の水彩画風イラスト

内向型におすすめの趣味は?――1人で夢中になれるもの。

誰かと共有する時間も大切だ。

しかし1人で集中できる趣味こそ、静かな時間を大切にする内向型にとって最高の相性を持つ。

ただ、刺激の強いゲームやSNSをなんとなく眺めて過ごすだけでは、せっかくの静かな時間がもったいない。

また「インドア=内向型」「アウトドア=外向型」と単純に分けるのも少し違う。

内向型でもキャンプやサーフィンを楽しむ人がいれば、外向型でも静かな創作に夢中になる人がいるからだ。

ここでは、心を静め、整えながら没頭でき、心身ともに健やかになれる7つの軸を紹介する。

日々の忙しさや人間関係の疲れから、「趣味がない」「何をしても集中できない」と感じることもあるだろう。

ここで紹介する趣味は、どんなタイプの内向型でも取り入れやすく、日常の中で安らぎと満足感を得られるものを中心に選んだ。

クロ

君に合う趣味が見つかるといいニャ。

この記事では内向型を中心にしているが、外向型でも「一人でやる趣味」を持つことは悪くない。むしろ心のバランスを整えるきっかけになる。

✅この記事の概要

  • 内向型が没頭しやすい趣味の特徴
  • 静かな時間が幸福を育てる理由
  • 内向型に合う「一人で没頭できる7つの趣味軸
  • 趣味を「結果」ではなく「状態」として捉える視点
目次

一人で没頭できる趣味が、内向型の幸福を育てる理由

刺激よりも〈静けさ〉がエネルギーを満たす

内向型は、外向型よりも強い刺激を求めない傾向がある。

これは生まれつきの脳の働きの違いによるものだ。そのため、内向型は外向型ほどアクティブに行動しようとしない。

外向型が求める趣味
  • 週末は必ずどこかへ出かける
  • 月に一度はパーティをしないと落ち着かない
  • ライブや遠征が一番の楽しみ

もちろん個人差はあり、内向型でも活動的に動く人はいる。それでも、外向型に比べると人との関わりや刺激に対して疲れやすい。

だからこそ、「一人で没頭できる趣味」を持つことが欠かせない。

たとえば、ソロキャンプや一人サーフィン、読書や料理。

そんな〈自分だけの静かな時間〉が、内向型のエネルギーを回復させる。

没頭=〈自分を感じる時間〉が幸福を生む

時間を忘れてなにかに没頭すること。それを心理学ではフロー体験と呼ぶ。1

フロー体験とは

心理学者チクセントミハイが提唱した概念。

「時間の感覚を忘れるほど目の前のことに没頭する状態」を指す。

幸福感や充実感を強く感じやすく、創造的な活動や学びと相性が高いとされる。

「趣味を楽しむにはフロー体験が重要だ!」と言うつもりがまったくないが、指標としてはかなり有用だ。

フローに入りやすい条件
  • 明確な目的や目標がある
    何をしているのか、何を目指しているのかが明確だと集中しやすい。
  • 適度な難易度である
    簡単すぎると退屈に、難しすぎると不安になる。ちょうど「頑張ればできる」レベルが理想。
  • 即時のフィードバックが得られる
    自分の行動がうまくいっているかどうかがすぐにわかる状況。たとえば絵の進み具合や音の響きなど。
  • 自意識が薄れる
    「うまくやらなきゃ」「人にどう思われるか」といった考えが消え、行為そのものに没頭している状態。

※もう少し細かいが、大まかに分けるとこの4つになる。

条件を見ると少し難しそうに感じるかもしれないが、フローに入ると得られるメリットは大きい。

フローがもたらすメリット
  • 集中力と創造性の向上
    脳が一点に集中することで、アイデアが自然に生まれやすくなる。
  • 幸福感・満足感の上昇
    「今ここ」に意識が向くことで、過去や未来への不安が薄れ、心が穏やかになる。
  • 自己効力感(できる感覚)の回復
    小さな達成体験が積み重なり、「自分にもできる」という自信が戻る。
  • ストレス耐性の向上
    フロー体験を繰り返すことで、心理的な回復力(レジリエンス)が高まりやすくなる。

フロー状態には、いつ、どんなときでも入ることができる。

ただし、フローは「集中×挑戦×楽しさ」のバランスで生まれるため、入りやすい活動と入りにくい活動がある

けれど大切なのは、上手くやることではなく、心が落ち着き満たされる瞬間を味わうことだ。

クロ

フローを意識しすぎる必要はないニャ。
楽しめる時間こそ、自然なフローの入口ニャ。

内向型におすすめの趣味7軸

心を静める静的活動|ヨガ・マインドフルネス

一つ目の趣味軸は、心を静める静的活動だ。

これは何かを成し遂げる時間ではなく、心と身体の緊張をほどく時間を指す。

「動かないこと」「今に意識を向けること」そのものが目的であり、内向型が日常の刺激から回復し、自分を取り戻すための土台になる。

絶えず情報が流れ込む生活の中で、静的活動は「流れを止める練習」でもある。呼吸や感覚を意識して、心のざわめきを静めていく。

この時間に必要なのは、集中でも努力でもなく、委ねること。

うまくやろうとせず、ただ空気や音、体の感覚を味わうことで、深い安らぎが訪れる。

心を静める静的活動

  • ヨガやストレッチで呼吸を整える
  • マインドフルネス瞑想で「今ここ」に意識を向ける
  • アロマやお香を焚いて静かに過ごす
  • 温かいお茶を丁寧にいれる(茶の時間の儀式化)
  • 自然音や環境音を聴きながら目を閉じる
  • 湯船につかり、身体の感覚をゆっくり感じる
  • 観葉植物の世話をして呼吸を合わせる
  • 日記や感情ノートで心を言語化する
  • 窓辺で光や風を感じながらぼんやりする
  • 夜の静かな時間にキャンドルを灯す

ちなみに私の静的活動は、毎日のヨガとマインドフルネス。コーヒーをドリップするまでの集中時間を確保している。

回復効果:◎(フローに入るにはセンスが必要だが、誰にとっても有益な回復効果がある)

② 動きで整える内的運動|散歩・ランニング・水泳

二つ目の趣味軸は、動きで整える内的運動だ。

体をゆるやかに動かすことは、思考を整理し、感情を落ち着かせる最もシンプルな方法の一つ。

散歩やジョギング、水泳のように一定のリズムで動くと、呼吸と身体の感覚がそろい、心が静かに整っていく。

これらの活動は、外からの刺激を求めるのではなく、内側のリズムを取り戻す時間でもある。歩くたびに頭の中のノイズが薄れ、自然と「今ここ」に戻っていく。

内向型にとって、この〈静かな運動〉はエネルギーを再循環させる回路のようなもの。

考えすぎてしまう人ほど、体を通して心を休ませる感覚を持つといい。

動きながら心を整える内的運動

  • 早朝の散歩で一日のリズムを整える
  • ゆっくりしたジョギングで呼吸と気持ちを合わせる
  • 静かなプールで無心に泳ぐ
  • 自然の中を歩きながら思考を整理する
  • サイクリングで風と一体になる感覚を味わう
  • ヨガやピラティスで身体の内側に意識を向ける
  • 音楽に合わせてゆったりとダンスをする
  • 軽い筋トレや自重トレーニングで体調を整える
  • 夜のウォーキングで心をリセットする
  • 階段を上り下りして気分を切り替える

私は早朝のウォーキングかジョギングを日課にしている。音楽を聴きながら走る時間は、最も好きな時間の1つだ。

イヤホンはオープンイヤー型(耳を塞がないタイプ)を使っている。

車や人の気配を感じやすく、安全に走れるうえに、風の音や環境のリズムもそのまま楽しめる。

フロー条件度:○(一定のリズムと達成感が得られる中程度の運動では、自然と集中状態に入りやすい)

③ 物語の中で自己と向き合う|読書・ノベルゲーム

三つ目の趣味軸は、物語の世界に身を委ねる時間だ。

小説や漫画、音楽付きのビジュアル作品など、形は違っても物語はすべて「心を映す鏡」になる。

登場人物の感情や選択に共感したり、物語のテーマを自分に重ねたりすることで、自分の内側に静かな気づきが生まれる

なによりも、物語を読むことで感受性が高くなる。人に共感しやすくなるのだ。

おすすめの物語

  • medium 霊媒探偵城塚翡翠(小説・ミステリー)
    現代ミステリーの中でも読みやすく、ラストの衝撃体験が圧巻。
  • レーエンデ国物語(小説・異世界)
    革命を主題にした壮大なファンタジー。読むほどに世界の広がりを感じられる。
  • ATRI -My Dear Moments-(ノベルゲーム・ライトSF)
    日本の大半が海に沈んだ未来を舞台に、人とロボットの心の交流を描く。音楽・イラスト・シナリオの完成度が高い。
  • 紫色のクオリア(ライトノベル・ライトSF)
    人がロボットに見える(比喩ではない)少女のお話。ライトノベルだが読後感が唯一無二。

読書の入り口としては、サブスクリプション(定期契約)サービスの利用がおすすめだ。(以下、サブスク)

「買ったのに読まない」を防ぎ、数万冊から気分で選べる自由さがある。

代表的な読書系サブスクは二つ。電子書籍のKindle Unlimitedと、耳で聴くAudible(オーディブル)だ。

私はKindle Unlimitedを読みたい本がある月だけ契約しているが、普段は楽天の電子書籍をメインに読んでいる。

Audibleも試したが、耳より目で読むほうが自分には合っていた。

どちらも無料体験があるので、自分の読書スタイルに合うほうを試してみてほしい。

📚 Kindle Unlimitedはこちら

🎧 Audibleはこちら

物語を通して感じた感情をノートに残したり、SNSに投稿するのも良い。

心に響いたセリフや場面を書き留めることで、自分の価値観や願いが少しずつ見えてくる

内省・共感:◎(好みのジャンルや、最適な読書の環境さえ分かれば没頭できる)

④ 知的好奇心を満たす創造的探求|学習・写真

四つ目の趣味軸は、知的好奇心を満たす創造的探求だ。

「知りたい」「理解したい」という気持ちは、内向型にとって大きなエネルギー源になる。

学習や研究、写真など、知識や観察を通して世界を深く理解する行為は、静かな情熱の表現でもある。

結果を出すことよりも「考える過程」や「気づく瞬間」そのものに喜びを見いだせるのが内向型の強み。

その時間こそ、創造性と自己理解が重なり合う場所だ。

知的好奇心を満たす創造的探求

  • 興味のある分野を深掘りして本や論文を読む
  • 学びをノートや図解でまとめる
  • 身近なテーマを調べてブログやSNSで発信する
  • 美術館や博物館をゆっくり巡る
  • 自然や街並みを観察し、写真に収める
  • 自分の〈推し〉や趣味を研究対象のように掘り下げる
  • 日々の気づきをメモや日記に整理する
  • 好きな分野の講座・オンラインコースを受講する
  • 図書館やカフェで一人の学び時間を過ごす
  • 読書ノートをつけて自分の考えを可視化する

私の場合は、心理学やパーソナリティの探求がライフワークのような趣味になっている。

たとえばメンタルケア心理士講座を受講したり、人の行動に関する学問――経済学や宗教学などにも関心を広げてきた。

その原動力は、「私が幸福になるための自己探究」であり、この記事づくりも学んだことを形にする〈アウトプット〉の一部だ。

調べてまとめる過程そのものが、心を落ち着かせ、整える時間になっている。

フロー条件度:◎(目的が明確で、挑戦とスキルのバランスが取れる学習はフローに入りやすい)

⑤ 心を整える静かな創作|イラスト・料理・副業

五つ目の趣味軸は、心を整える静かな創作だ。

ここでの創作とは、絵や手仕事だけでなく、ブログや動画づくり、副業のような「自分の世界を形にする活動」も含む。

情報を整理したり、文章を書いたり、構成を考えたりする過程は、頭を使いながらも不思議と心が落ち着く時間になる。

それは、思考と感情がちょうどいいリズムで噛み合う瞬間だからだ。

このタイプの創作は、成果を急がず、「自分のペースで積み上げていく楽しさ」を味わえるのが魅力だ。

一ヶ月前にできなかったことが、少しずつ形になっていく――そんな小さな成長が、確かな自信につながる。

試行錯誤そのものが心のリハーサルのように働き、日常への安心感を取り戻す助けにもなる。

心を整える静かな創作

  • ブログの記事を書く・デザインを整える
  • 動画を撮影・編集して自分の世界を表現する
  • 副業としてスキルや知識を形にする
  • 写真を撮って日常の記録を残す
  • デジタルアート・イラストを描く
  • クラフトや刺繍などの手仕事に没頭する
  • 料理やお菓子づくりを丁寧に仕上げる
  • ガーデニングで植物と共に成長する
  • SNSで自分のペースで発信する
  • 作品や企画の構成を考える時間を「遊び」として楽しむ

私自身、このブログづくりも「創作」の一部だと思っている。

記事を考え、文章を打ち込みながら、気づけば時間が経っている――その感覚は、まさにフローに近い。

フロー条件度:(構成や編集など、挑戦とスキルのバランスが取れる活動は非常に入りやすい)

⑥ 自分を調える創造的調律|ノートカスタム・空間づくり

六つ目の趣味軸は、自分を調える創造的調律だ。

これは単なる片づけではなく、自分の感覚を整える〈創造的な儀式〉に近い。

ノートを整えたり、空間を整えたり、キャンプで自然と向き合ったり。共通しているのは「心が落ち着く環境を、自分の手でつくること」だ。

整った環境は思考を澄ませ、感情をやわらげる。特に内向型にとって、それはエネルギーを回復するための準備行為といえる。

外に合わせるのではなく、自分のペースに環境を合わせる。
そのプロセスこそが、深い安心感を生み出す。

自分を調える創造的調律

  • お気に入りのノートをカスタマイズして使う
  • 手帳で日々の予定と気分を記録する
  • デスク周りを整理し、集中できる空間を整える
  • 照明や香りを自分好みに調整する
  • 観葉植物や花を飾り、自然のリズムを感じる
  • デジタル環境(PCやスマホ)を整理する
  • コーヒーやお茶をいれる儀式を習慣にする
  • 部屋の一角を「自分の聖域」として整える
  • 静かなキャンプで自然と呼吸を合わせる
  • ノートや文具を季節ごとに入れ替えて気分をリセットする

私自身も、自分の部屋を「好きな物」だけで構成するのが大好きだ。余計な物は一つもなく、すべてが大事な物として扱っている。

整えることは、静かな自己表現でもある。「今日の自分は、どうありたいか」を形にする時間なのだ。

フロー条件度:(手や感覚を使う作業や、自然との調和を感じる時間ではフローに入りやすい)

⑦ 内なるリズムと感情の調和|音楽

七つ目の趣味軸は、内なるリズムと感情の調和――すなわち音楽だ。

音楽といってもその形はさまざま。

朝に合う音楽と、夜に聴きたい音楽。運動のリズムを作る曲もあれば、眠りを誘う静かな旋律もある。

そのときの心の状態や場面によって、必要な音が変わるのが音楽の面白さだ。

どんな時間にも音楽は寄り添う――ただし、私は読書のときだけは静けさを選ぶ。

音楽は感情を動かすだけでなく、感情を整える〈もう一つの呼吸〉でもある。

悲しいときは静かなピアノが、元気が欲しいときはリズムのある曲が心を支えてくれる。

音は感情を押し流すのではなく、やさしく包み込んでくれる。

音楽との調和

  • 朝の目覚めに穏やかな曲を流す
  • 作業中に集中できるBGMを選ぶ
  • 夜はピアノやアンビエントで心を落ち着かせる
  • 散歩のリズムに合わせて好きな曲を聴く
  • 楽器を鳴らして感情を外に出す
  • 自然音(雨・焚き火・波)をBGMにする
  • 気分に合わせてプレイリストを作る
  • カラオケで思いきり声を出してリセットする
  • 音楽アプリで「今日の気分」を選ぶ時間を楽しむ
  • お気に入りの一曲を“お守り”として持つ

この音楽だけは、他の軸と組み合わせる。私は②内的運動、⑤創作、⑥調律と併用している。

以前はマインドフルネスやヨガのときにもかけていたが、今は無音の状態で行っている(静寂の方が自分に合っていた)

フロー条件度:(他の趣味軸と合わさると、自然とフローに入る)

趣味は「結果」ではなく「状態」

上手さよりも〈熱中している時間〉が心を癒やす

「苦手を克服したい」――そう思って、苦手な分野の勉強に時間を使っていないだろうか。

たしかに、それが仕事や学業に関係するなら大切な努力だ。けれど、趣味においては少し発想を変えてみたい。

発想の転換

例えば私は英語が苦手だ。リスニングも文法も、覚えることが多くてすぐに疲れてしまう。

けれど、私は読書が大好きだ。だからこう考えるようにした――「英語の本が読みたい

英語の本を読むのに、完璧なリスニング力はいらない。文法も最低限でいい。必要なのは、物語を楽しみながら慣れていく時間だ。

英語の絵本から多読を始めれば、自然と語彙も増え、少しずつ読めるようになる。

趣味とは「上手になること」ではなく「心が夢中で満たされている状態」

努力ではなく〈興味〉と〈熱中〉が〈学習〉を促すのだ。

上達よりも、その時間に没頭できているかどうかが、心の健康を支えてくれる。

続けるほど、自分の〈静かな核〉が整っていく

7つの趣味軸は、それぞれ単独でも心を整える力を持っている。けれど、掛け合わせることでさらに深い相乗効果が生まれる。

①マインドフルネス × ③物語 or ④創造的探求 × ⑥創造的調律
= ソロキャンプで自然の音を背景に、好きな本に没頭する

この組み合わせは、思考・感情・身体のリズムをすべて整える〈究極の回復法〉になる。

私はキャンプの趣味はないが、この文章を書いているだけで「やってみたい」と感じる。それほど、静けさと創造性の共鳴には人を惹きつける力がある。

続けるうちに、自分の中に“静かな核”のようなものができていく。それは他人の評価では揺るがない、自分のペースで生きる感覚だ。

ちなみに、私の場合はこんな掛け算になる。

私の趣味軸掛け算

スタンディングデスク × ステッパー × ブログ執筆 or ノベルゲーム
= 繰り返しの日常

この掛け算は「座りすぎは体に悪い」「立つことで血流が良くなり、集中力も保たれる」という体の仕組みから導いたものだ。

身体を動かしながら文章を書くと、思考が不思議と流れやすくなる。

それが私にとっての〈日常のフロー空間〉であり、静かに自分を整える時間でもある。

あなたに合う静かな幸福の見つけ方

内向型の幸福とは、外の喧騒から離れ、静かに自分のリズムを取り戻すこと

7つの軸は、そのための小さな道標であり、どれを選んでも「自分を感じる時間」へとつながっていく。

「なにもしたいことがない」――そう感じたときは、まず①静的活動から始めてみてほしい。

ただ深呼吸して、目を閉じて、心のざわめきが静まっていくのを感じる。それだけでいいのだ。

クロ

簡単ニャ。息を深く吸って、吐いて、笑うだけニャ。

✨ あなたの心を整える7つの趣味軸

  • ① 静的活動 … 緊張の緩和・自己受容(マインドフルネス)
  • ② 内的運動 … 思考の整理・感情の安定(身体と呼吸の同調)
  • ③ 物語 … 自己との向き合い・共感力の育成
  • ④ 創造的探求 … 知的好奇心・自己成長(フロー)
  • ⑤ 静かな創作 … 自己表現・達成感(フロー)
  • ⑥ 創造的調律 … 安心感の確保・環境調整(自己コントロール感)
  • ⑦ 音楽 … 感情の調和・気分転換
  • ①〜③は「心を整える」軸(内面の静けさと理解)
  • ④〜⑤は「創造で満たす」軸(知と表現によるフロー体験)
  • ⑥〜⑦は「環境と感情を調律する」軸(安心と共鳴)
  • どの軸も、成果ではなく「今ここで満ちている状態」を大切にする。

科学的な補足

心理学や神経科学の研究では、「静かに没頭する時間」が幸福に深く関わることが明らかになっている。

自己決定理論(Self-Determination Theory)2

  • 自律性 … 自分の意思で選び、動けている感覚
  • 有能感 … 成長や上達を実感できる感覚
  • 関係性 … 他者や世界とゆるやかにつながっている感覚

これら3つの欲求が満たされると、人は「やらされている」ではなく「やりたいからやっている」という内発的動機づけの状態になる。

生理学的な視点3

深呼吸や軽い運動、創作への没頭は、副交感神経を活性化し、ストレスホルモン(コルチゾール)を下げることが分かっている。

同時に、心を安定させる神経伝達物質〈セロトニン〉や〈GABA〉が増え、穏やかな集中状態を支える。

つまり、静かに没頭する時間は「心を休める行為」であると同時に、脳と神経を再調律する科学的な回復プロセスでもある。

免責事項

本記事は筆者の経験や公開された研究・書籍をもとにまとめた参考情報です。

情報をそのまま鵜呑みにせず、ご自身の状況や感覚と照らし合わせてお読みください。

ここで紹介する内容は、あくまで自己理解のヒントに過ぎません。

専門的な判断や緊急の対応については、ページ下部に記載した相談窓口もあわせてご確認ください。

  1. 【フロー体験 ─ 喜びの現象学】
    M.チクセントミハイ(著)今村浩明(訳)世界思想社:1996年 ↩︎
  2. 【新・動機づけ研究の最前線】
    上淵寿・大芦治(編著)/西村多久磨・篠ヶ谷圭太・稲垣勉・梅﨑高行・利根川明子・鈴木雅之(著) 北大路書房:2019年 ↩︎
  3. 【世界の最新メソッドを医学博士が一冊にまとめた 最強脳のつくり方大全】
    ジェームズ・グッドウィン(著)森嶋マリ(訳)文藝春秋:2024年 ↩︎
「静かな公園で絵を描く人の水彩画風イラスト

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