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内向型が、無理せず「自分らしさ」を取り戻すための自己心理メディア

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自己紹介

内向型ラボの研究所

いじめや不登校を経験しました。
そのなかで人付き合いに慎重な「人見知りの内向型」として成長してきました。

長いあいだ「生きづらさ」を感じてきましたが、少しずつ過去を受け入れ、いまは自分らしいペースで前を向いています。

このブログ 【内向型ラボ ― わたしらしく生きるための自己心理メディア】 は、内向型が無理をせず安心して暮らすための工夫や考え方を、私自身の体験や心理学・科学の知見とともにまとめた場所です。

同じように悩む方にとって日々の中で小さな幸せを見つけるきっかけになれば嬉しいです。

運営者の学びと資格

介護福祉士(2024年取得)
介護士として5年間現場に従事し、人の心や生活に寄り添う経験を積みました。
こころ検定2級(2025年取得)
心理学の基礎から応用まで体系的に学び、心の健康に関する理解を深めました。

ビッグファイブ診断と人生史で紐解く「本当の自分」

今の自分の性格は、どのように作られてきたのだろうか。

遺伝、環境、そして他者との関わり。様々な要素が複雑に絡み合っていることは疑いようがない。

自分の過去を闇雲に振り返るだけでは、その全貌を掴むのは困難だ。

しかし心理学には、性格を5つの特性で捉える「ビッグファイブ」という確立された理論がある。

私はこの理論を、自分の歩んできた歴史と重ね合わせることで「今」を客観的に見つめ直すことができた。

この記事では、私の診断結果と人生の起伏を照らし合わせながら、ビッグファイブの読み解き方を実践していく。

✅ この記事の概要

  • ビッグファイブ診断の読み解き方
  • 私の診断結果と人生史(ノンフィクション)の照合
  • 「本当の自分」を知るための実践編
クロ

運営者の深い自己紹介も兼ねているニャ。

この記事は心理学の知見を個人の自己理解に役立てることを目的としています。1

そのため、学術論文の厳密な解説や、専門家としての助言を目的としたものではありません。

ビッグファイブ理論は『IPIP』を参照しています。
IPIP(International Personality Item Pool)-NEO

目次

ビッグファイブ診断と「本当の自分」

まずは、簡単に「ビッグファイブとはなにか」を簡単に説明していこう。

ビッグファイブとはなにか?

ビッグファイブ(Big Five personality traits)

ビッグファイブとは、人の性格を5つの主要な因子(特性)に分けて理解する心理学モデル。

心理学研究において最も信頼性が高い理論のひとつとされている。

5つの因子は「ドメイン」と呼ばれ、それぞれの下位には「ファセット」と呼ばれる具体的な特性が存在する。

合計で30個(5ドメイン × 6ファセット)の因子によって、人の性格をより細かく測定する。

ビッグファイブ診断は、5つの性格特性をさらに30のファセットに分けて測定する。

これにより「外向的/内向的」といった一面的な理解ではなく、より立体的に自分の性格を把握できるのが特徴だ。

また、数値の高低による良し悪しはない。あくまで「集団における自分の位置」を測る指標であることは留意したい。

神経症傾向:不安やストレスを感じやすく、感情が揺れやすい傾向。

外向性:刺激や対人交流を好み、活発に行動する傾向。

開放性:新しい経験や発想、美や抽象的なものに惹かれやすい傾向。

協調性:思いやりがあり、他者と調和的に関わろうとする傾向。

勤勉性:計画性や責任感が強く、物事をやり遂げようとする傾向。

私のビッグファイブ診断結果

では実際に、私の診断結果を見ていこう。

運営者のビッグファイブ診断(2025,9)

神経症傾向 86:危機察知と自己防衛に特化した高感度センサー

  • 不安 (20 / High):常に危険を感じやすく、緊張・神経質。
  • 怒り (12 / Neutral):不正には敏感だが、怒りっぽさは中程度。
  • 抑うつ (9 / Low):落ち込みは少なくエネルギーは比較的保たれる。
  • 自意識 (13 / High):他人の評価に敏感で、恥ずかしさを感じやすい。
  • 衝動性 (13 / High):欲求に抗いにくく、短期的快楽に流れやすい。
  • 脆弱性 (19 / High):強いストレス下では混乱や無力感に陥りやすい。

結果を見ると、ファセット内に『平均とのズレ』が浮かび上がってくる。私はこれを『ねじれ』と呼んでいる。
(学術的に使われる用語ではなく、私独自の表現)

私のねじれは次の通りだ。

  • 神経症傾向:不安と脆弱性が高いが、抑うつは低い
  • 外向性:友好性・社交性は低いが、自己主張・活動・陽気さが高い
  • 協調性:信頼と共感は低いが、道徳性・利他主義・協力が高い
  • 開放性:総合的には高いが、冒険心だけ低い

また、誠実性のファセットがすべて高いという『尖り』も見受けられる。

誠実性:全ファセットが高得点の「フルセット型」

このように、診断の「平均から外れている部分」にこそ、その人固有のストーリーや背景が隠れている。

この記事の作成にあたり、診断サイトはオープンソースBigFiveTestを使用している。
リンク先はIPIPを基準にした、信頼性の高いビッグファイブ診断

このサイトは結果のページが残るので自分のと比べてみるのもおすすめだ。

それぞれの因子と、私の人生史

ではここからは、ビッグファイブの数値と私の人生史を照合し、具体的な「数値の意味」を見ていこう。

まず前提として、私の人生を箇条書きでまとめてみよう。

運営者の自己紹介(箇条書き)2025/10
  • ごく普通の家庭で育つ。感受性が強く、些細なことで大泣きするような幼少期を過ごす。
  • 中学校でのいじめにより不登校を経験。孤独な時期、物語の世界に心の救いを見出す。
  • 家庭内で一度、暴力的な衝突を経験する。
  • 中学・高校時代は学力の低さに悩み、自分に自信を持てない日々が続く。
  • 高校卒業後、専門学校へ進学するも、学習面での壁にぶつかり中途退学を選択。
  • 恋愛において相手から「重い」と拒絶されたことで、自己否定に陥る。
  • スマホゲームやSNSに没頭。依存することで現実の辛さから逃避し続ける。
  • 工場でのアルバイト勤務を経て、対人援助の道である介護職へと転身。
  • 自分を変えるため、読書や哲学、自己理解、健康的な生活習慣の構築に深く取り組む。
  • 介護資格を取得し誠実に業務へ励むが、赤面症を発症。
  • 現在では、共感疲労や人間不信という課題に向き合う。

やや長いので、最後に簡単にまとめている。

神経症傾向|打たれ強い神経質

まず最初に取り上げたいのが、私の中核とも言える、神経症傾向のねじれだ。

私の診断結果では、神経症傾向は全体として高い。

神経症傾向86:危機察知と自己防衛に特化した高感度センサー


不安 (20 / High):常に危険を感じやすく、緊張・神経質。

怒り (12 / Neutral):不正には敏感だが、怒りっぽさは中程度。

抑うつ (9 / Low):落ち込みは少なくエネルギーは比較的保たれる。

自意識 (13 / High):他人の評価に敏感で、恥ずかしさを感じやすい。

衝動性 (13 / High):欲求に抗いにくく、短期的快楽に流れやすい。

脆弱性 (19 / High):強いストレス下では混乱や無力感に陥りやすい。

しかし、内訳を見ると一般的なパターンとは異なる構造が浮かび上がる。

不安・自意識・脆弱性は非常に高い

一方で、抑うつは低めに出ている

なぜこのような結果が出たのだろうか?

幼少期:不安と自意識の原型

幼少期の私は、非常に敏感で泣き虫だった。

からかわれるとすぐに表情に出てしまい「人にどう見られているか」に強く影響されていた。

これは、気質的な「感受性の高さ」が「不安・自意識」という神経症傾向の核を形成していた可能性がある。

ただし、この頃はまだ外向的で、友達と遊ぶこと自体は好きだった。

つまり不安はあっても、世界に向かうエネルギーは残っていた。

中学時代:ねじれの決定打

中学時代のいじめと不登校は、神経症傾向を一気に歪ませた。

ここで「他者への警戒心」「失敗や拒絶への過剰な予測」「安心できる場所」を外に持てない感覚が強化された。

一方で、抑うつに沈み切らなかった理由もはっきりしている。物語世界への没入だ。

図書室で出会った物語、アニメやゲームの世界は、現実の苦痛を中和する役割を果たした。

これは後の診断結果にある経験への開放性の高さとも一致する。

つまり私は、

現実では強い不安を抱え

内的世界で回復する

という回路を、この時期に獲得したと思われる。

成人後:不安は残るが抑うつは固定化しない

社会人以降も、不安や自意識は消えない。

仕事で怒られると強く揺れる

SNSでの一言に過敏に反応する

赤面傾向として身体症状が表出する

しかし同時に「落ち込まない習慣」を続けることができている。

仕事を投げ出さない

本を読み、考え、立て直す

生活習慣を整える

これは、神経症傾向の高さと、誠実性の高さが同時に存在しているためだと考えている。

落ち込み切る前に、「考える」「整える」「意味づける」方向へエネルギーが流れる。

その結果、抑うつは慢性化しないが、人間関係の不安だけが残り続ける。

ただし、誠実性は社会人後期に変化したと思わる。

そのため「SNS依存・ゲーム依存」という逃げ道を作っていた過去もある。

現在(2025.9):赤面傾向

神経症傾向の高さは、心理的な不安だけでなく、身体症状としても表出することがある。

私の場合、それが赤面傾向だった。

介護職に就き、人間関係も比較的安定し、仕事にやりがいを感じていた時期に、前触れなく出現した点は印象的だった。

人と深い会話をしようとしたとき、あるいは集団の中で発言しようとしたときに、強く表れる。

失敗や拒絶への予測

他者からの視線への過剰な自己観察

緊張が身体反応へ直結する感受性

これらはすべて、神経症傾向の中核である「不安・自意識・脆弱性」が身体レベルにまで及んだ結果と考えている。

ただし、一対一の軽い会話では問題は起きず、仕事の評価自体も安定していた。

つまり赤面は「能力不足」ではなく、過剰な自己監視が引き起こす防衛反応の可能性がある。

現在は症状を過度に抑え込まず、生活習慣の安定と距離感の調整によって折り合いをつけている。

この赤面傾向もまた、私の神経症傾向の「ねじれ」が身体化した一例だと思われる。

神経症傾向のねじれが意味するもの

私の神経症傾向は、「弱さ」そのものではない。

危険を早く察知する

空気の変化に敏感

自分の内面を過剰に観察する

これらはすべて、不安の裏返しでもある。

そしてこの不安は、文章を書く力、内省する力、他者の苦しさを想像する力へと変換されてきた。

神経症傾向の高さと、私の持つ「ねじれ」の正体は、一度崩壊した後に立ち直る「レジリエンスの力」と言える。

外向性|動ける内向型

次に取り上げるのが、外向性の「ねじれ」だ。

外向性57:人には向かわないが、止まらないエネルギー


友好性 (4 / Low):他人に積極的に関わらず、一定の距離を保つ。

社交性 (4 / Low):大人数の場では疲れやすく、圧倒されやすい。

自己主張 (14 / High):必要な場面では意見をはっきり伝えられる。

活動レベル (15 / High):行動量が多く、生活エネルギーは高い。

興奮探求 (5 / Low):刺激やリスクを好まず、安定を重視する。

陽気さ (15 / High):前向きな感情を保ちやすく、回復も早い。

全体だけを見ると内向寄りだが、内訳を見ると一般的な内向型とは異なる構造が浮かび上がる。

人付き合い・社交性は低い

一方で、行動量と感情の明るさは高い

なぜこのような外向性になったのだろうか?

幼少期:外向的に動いていた時代

幼少期の私は、今よりも明らかに外向的だった。

外で友達と遊ぶことが好きで、読書やゲームよりも外で走って怪我をするような子供だ。

ゲームや読書よりも外遊びが中心だったことからも、当時は外向型寄りの気質だったと考えられる。

ただし同時に、泣き虫で傷つきやすく、外に向かうエネルギーはあっても耐久力が低かった

もしかしたら、HSPという気質が関係していた可能性もある。

中学時代:外向性の方向転換

中学時代のいじめと不登校は、外向性の向かう先を大きく変えた。

ここで失われたのは、「人に近づく安心感」や「集団の中での居場所感覚」だ。

その代わりに、一人で完結する行動や内的世界への没入が強化されていく。

外向性そのものが消えたのではなく、向かう先が「人」から「行動・内面」へ切り替わった。

つまり、生まれつきの外向性エネルギーは今も残っているが、すべて内面世界に向かっている。

成人後:人に向かわず、動き続ける

成人後の私は、典型的な外向型とは異なる行動パターンを取っている。

飲み会や雑談は避ける

人間関係は必要最小限に保つ

これは外向性というよりは人見知りの傾向ではあるが、1人の時間では活発に動きはじめる。

しかも、その状態で「不安」に陥らないのが私の特徴だ。

人並みの外向性が、100%内的世界の活動に働いている。

習慣化・自己改善を継続できる

読書に何時間でも没頭する

1人の時間が最も充実している

外向性のねじれが意味するもの

私の外向性は「人好き」「社交的」という形では表れなかった。

その代わり、行動力・継続力・感情の回復力、内面世界への没頭力として発揮されている。

外向性が低い=動けない、ではない。どこへ向かって動くかが変わっただけだ。

協調性|疑い深い善人

次に見ていくのが、協調性の「ねじれ」だ。

協調性81:人を信じないが、人を裏切らない


信頼 (8 / Low):人を簡単には信用せず、常に一歩引いて見る。

道徳性 (18 / High):嘘やごまかしを嫌い、正直さを重視。

利他主義 (14 / High):困っている人を見ると放っておけない。

協力 (17 / High):対立よりも妥協や調整を選びやすい。

謙虚さ (13 / High):自分を誇示せず、控えめに振る舞う。

共感 (11 / Low):感情移入は控えめで、理性的に状況を判断する。

全体としては協調性が高いが、内訳を見るとかなり歪んだ構造をしている。

人をあまり信じないし共感もしない

しかし、誠実さと協力性は非常に高い

この協調性は、どのように形成されたのだろうか。

幼少期:善悪感覚の早期形成

幼少期の私は、「ズルをする」「人を騙す」といった行為に強い嫌悪感を示す子どもだった。

ただし、この頃はまだ規範意識に基づいた道徳心はなかったように思える。

これは「相手が嫌な思いをしたらどうしよう」という純粋な不安、感情的な共感の可能性がある。

つまり、道徳を形成する前の子供時代の私には、感情的に共感ができる下地が備わっていた。

中学時代:信頼の断絶

中学時代のいじめ体験は、このねじれの傾向を決定づけた。

主な理由は、友人だと思っていた人物がいじめに加担してきたこと。

いじめが原因で不登校になるが、登校拒否をしたときに父親と衝突したことが大きい。

ここで強化されたのは、

人は簡単に立場を変える

信頼できる人は誰もいない

という現実感覚だった。ただし、ここでも開放性が物語への逃げ道を開く。

つまり、対人関係で消えた共感性は、物語への没入、キャラクターへの感情輸入に移行していると思われる。

成人後:距離を保った協調性

成人後の私は、人と深く馴れ合うことは少ない。

しかし、物語体験(レ・ミゼラブル)などで培われた「人として正しくあること」という道徳観念が強く育った。

そのため、私の「信頼も共感もしないけど、協力も利他的な行動はする」という「今」に繋がる。

約束は守る

困っている人は助ける

対立より調整を選ぶ

これは、感情的な共感ではなく、価値観としての協調性が働いている状態だ。

協調性のねじれが意味するもの

私の協調性は、「人が好き」「人を信じている」から生まれたものではない。

むしろその逆で、人を簡単に信じないからこそ、誠実であろうとする姿勢として形作られている。

疑い深さと道徳性が同時に存在することで、「距離を保った優しさ」という独特の協調性が生まれた。

誠実性|鍛え上げられた自己管理

私の誠実性は、生まれつき高かったわけではない。

むしろ人生の前半では、不安定さ・回避・依存が目立っていた。

誠実性93:失敗と不安から形成された自己統制


自己効力感 (16 / High):後天的に回復・強化された感覚。

秩序性 (18 / High):生活と精神を守るための構造化。

義務感 (16 / High):責任放棄への強い嫌悪。

達成努力 (15 / High):小さな成功を積み上げる志向。

自己規律 (14 / High):衝動や依存から距離を取る力。

慎重さ (14 / High):過去の失敗から学んだ抑制。

誠実性93という結果は、私にとって「才能」ではなく生存の痕跡に近い。

失敗を繰り返したくない

崩れた生活に戻りたくない

もう自分を見失いたくない

そうした切実さの積み重ねが、誠実性を押し上げていった。

幼少期〜中学時代:誠実性が育たなかった理由

幼少期の私は敏感で泣き虫だったが、特別に規律的な子どもではなかった。

中学時代にはいじめと不登校を経験し、生活リズムも学業も崩れていく。

この時期、誠実性よりも「逃避」が優先されていた。

物語・ゲーム・内的世界は心を守ってくれたが、自己管理の力はまだ弱かった。

専門学校〜依存期:誠実性の欠如と自己嫌悪

専門学校では努力が成果につながらず、中退という挫折を経験する。

また、初めての恋人ができるが、数ヶ月で振られた経験もしている。

その後はゲーム依存、SNS依存に傾き、生活の中心が現実から切り離されていった。

この時期の私は、誠実性がもっとも低かった可能性がある。

同時に、「このままではいけない」という感覚も確実に蓄積されていった。

社会人初期〜介護職:誠実性の覚醒

工場勤務、そして介護職への転職。

ここで初めて、生活を維持するための自己管理が現実的な課題になる。

きっかけは読書だ。当時は小説ばかり読んでいたが、この頃から哲学書や自己啓発に手を出し始める。

哲学者であるショーペンハウアーや『バビロン大富豪の教え』のようなマネー本に強く影響を受けている。

仕事を休まない

資格を取得する

健康習慣を整える

依存していたスマホゲームをやめ、生活を構造化し、感情より行動を優先する。

誠実性はここで「生きるための技術」として定着した。

高い誠実性が意味するもの

私の誠実性は、理想主義や野心から来たものではない。

それは壊れやすい内面を守るための外的フレームだ。

協調性の信頼や共感の低さ、神経症傾向の高さを、行動と習慣と理念で抑え込むための装置。

だから私は、誠実であろうとし続ける。

誠実性93とは、「崩れた過去に戻らないための意思」そのものといえる。

経験への開放性|内的世界への没入

私のパーソナリティの中で、もっとも一貫して人生を貫いている特性が、経験への開放性だ。

開放性の素質が無かったら、私の人生はまったく違ったものになっていたと確信している。

経験への開放性94:現実より内面が肥大化する構造


想像力 (19 / High):物語・設定・世界観を内側で膨らませ続ける。

芸術的興味 (17 / High):アニメ・ゲーム・小説・文芸への深い没入。

感情性 (18 / High):感情の揺れ幅が大きく、体験が長く残る。

冒険心 (10 / Low):現実世界での挑戦や環境変化には慎重。

知性 (16 / High):問いを立て、意味を考え続ける。

リベラリズム (14 / High):価値観や善悪を相対化する視点。

この数値は、「新しいことに挑戦する人」を意味しない。

私の経験への開放性は、現実から離れ、内面へと沈み込む方向に極端に偏っている。

外の世界より、内的世界が広い

行動より、意味の再構築

刺激より、没入と内省

この傾向は、かなり早い段階から人生史に刻み込まれている。

中学時代:内的世界への決定的な転換

中学時代のいじめと不登校は、経験への開放性を決定的に「内向き」に反転させた。

現実の人間関係が脅威となり、信頼が崩れたことで、逃避先として物語世界に深く没入するようになる。

アニメ、ゲーム、小説。物語は、孤独と絶望を和らげる避難所であり、同時に自己を保つ装置だった。

この時期に「現実から距離を取り、意味を内側で再構成する」という思考様式が固定化したと思われる。

高校〜専門学校:安定と再挫折

高校時代は、趣味を共有できる仲間に恵まれ、比較的安定した時期だった。

しかし専門学校では再び挫折し、「好きなこと」と「適性」のズレに直面する。

中退後はスマホゲームへの依存が強まり、現実逃避的な内的刺激に傾倒していった。

それでも内省は止まらず「このままではいけないな」と、自分を冷静に観察する視点だけは保たれていた。

社会人以降:理解へ向かう開放性

失恋、自己啓発書との出会い、読書量の増加。

経験への開放性は、「逃避」から「理解」へと役割を変えていく。

感情体験を言語化する

哲学・心理・物語を横断する

内省を執筆へと変換する

介護職に就いてからも、赤面傾向や対人不安を抱えつつ、内的世界の深化は続いた。

外界との接触を最小限にし、内面を徹底的に耕す方向へ。

経験への開放性の「ねじれ」が意味するもの

私の経験への開放性は、「刺激を求める性質」ではない。

傷つきやすい感情を守るために、内側に無限の世界を構築する力だ。

だからこそ、外側に向ける「冒険心」はほとんどない。

孤独と引き換えに、意味と物語を獲得してきた。

経験への開放性94とは、「現実が苦しいほど、内面が豊かになる構造」そのものと言える。

数値と私の歴史の照合

一度、ここでまとめてみよう。

  • 不安・自意識・脆弱性(高):幼少期の敏感さ、中学いじめ、父との衝突、赤面症 → 危険や否定に過敏。
  • 抑うつ(低):不登校や失恋でも、物語・自己啓発で変換できたため長期化しなかった。
  • 衝動性(高):HSP気質によって感覚が鋭敏で、衝動的な反応が強まったと考えられる。

診断と人生史を重ねると、単なる「数字の羅列」だった結果が、具体的な物語と因果の網目として立ち上がってくる。

もちろん、数値そのものに正解や不正解があるわけではない。

重要なのは数値に現れた理由を「自分の物語」として理解できるかどうかだ。

私の場合、不安の高さと抑うつの低さ、共感の低さと利他主義の高さといった「ちぐはぐさ」が分かりやすい。

これらは、これまで歩んできた出来事や習慣と結びついている。

赤面傾向や社交不安といった一見不可解な現象も、ねじれた自己受容の一部として見えてくる。

人生史まとめ|錬金術とウロボロス

ここまでを振り返ると、私の人生は一貫して「弱さ」と「可能性」を同時に抱えた歩みだった。

幼少期の敏感さは、神経症傾向の土台となる。

中学のいじめは人間不信と同時に物語世界への開放性を強めた。

専門学校での挫折は脆弱性と衝動性を強めた。

社会人以降は失敗と自己啓発を経て「誠実に生きる」という指針が形づくられていった。

現在の私は、読書・ノベルゲーム・内省・自己研磨といった内的刺激を中心に生きている。

その代償として、社会的話題や広い人間関係からは距離を取るようになった。

それでも、今は楽しく生きることができている。

ただし、この幸福は「孤独だけ」で成立するものではない。

人は本質的に社会的な存在であり、完全な孤独は持続可能ではない。

私は介護職での対人関係や家族・ペットとの関わりによって、最低限の「つながり」を保っている。

私はこの生き方を『錬金術とウロボロス』と呼んでいる。

挫折やトラウマという「鉛」を、内的世界という「金」に変換する錬金術。

外に向かうはずのエネルギーを内側で循環させる自己完結的なシステム。

もしくは、環境に敏感で内面の刺激を過剰に求めることから『内的刺激追求型HSP』

ビッグファイブ診断は、この循環と変質の過程を数値として可視化してくれた。

平均から外れた「ねじれ」こそが、私自身の人生そのものである。

まとめ |過去の自分に意味を与える

ビッグファイブ診断は質問形式の性格テストであるため、どうしても感情のバイアスが入り込む。

また、自分の過去と診断を結び付ける際には「後知恵バイアス」が働きやすい。
後知恵バイアス=過去の記憶を「都合よく」解釈しすぎている(点と点を繋ぎすぎている)

しかし、遺伝と環境の影響を全て調べて「100%今の自分を知る」必要はない。

その前提の上でも、ビッグファイブを活用して「過去に意味を与える」ことに意味があると私は思っている。

私の事例は特別ではない

ここまで読んで、「この運営者は複雑な人だ」と感じたかもしれない。

しかし、私は特別ではない。

誰もが持っている『ねじれや尖り』を、たまたま言語化した一例にすぎない。

人は皆それぞれに複雑で、それぞれの物語を抱えている。

私が物語に救われたように、たった一言が人生を大きく変えることもある。

それはポジティブにも、ネガティブにも作用しうる。

なぜなら言葉の影響は、発した本人が想像する以上に、深い脳内の葛藤として残るからだ。

だからこそこの記事を通して、「本当の自分」を探す過程で、他者への思いやりも忘れないでほしいと願っている。

✨ 本当の自分の見つけ方・実践

  • ビッグファイブ診断を受ける:数値という『鏡』を手に入れる。こちらがおすすめ。
  • 人生史を振り返る:幼少期から現在までを区切り、印象的な出来事をメモ。
  • 診断結果と照合する:スコアと経験を並べ「納得のいく理由」を探す。
  • 言葉を与える:自分なりのラベルで言語化する。
  • 日常に活かす:人間関係や仕事選択の指針として使う。

数値に明確な「ねじれ」「尖り」が出ない人もいる。しかしその人固有の物語は、必ずどこかに存在する。

ねじれを探す行為そのものが、自分の人生を読み直すプロセスになる。

注意点

他人に貼られたレッテルを、そのまま使わないこと。

「内気」「人見知り」などは外からの行動評価にすぎない。

それはあなたの本質ではない。

あなたはただ、思慮深く、自分のリズムを大切にしているだけだ。

🪞記事は「自己理解シリーズ」の第2弾はこちら。

私の「これから」につながる生存戦略はこちら。

免責事項

私は心理学や医療の専門家ではなく、診断や助言を行う立場にはありません。

本記事は研究や書籍、筆者の経験をもとにした参考情報です。

内容を鵜呑みにせず、必ずご自身の状況や体調と照らし合わせてお読みください。

もし違和感や不安がある場合は、公認心理師や臨床心理士などの専門家への相談もご検討ください。

具体的な相談先については、ページ下部の相談窓口にも詳しくまとめています。

参考文献

  1. 【Big Fiveパーソナリティ・ハンドブック 5つの因子から「性格」を読み解く】 
    谷伊織・阿部晋吾・小塩真司(編著)福村出版:2024年
    【パーソナリティを科学する ─ 特性5因子であなたがわかる】
    ダニエル・ネトル(著)竹内和世(訳)白揚社:2009年 ↩︎

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