「私は繊細なのだろうか?」
近年は「繊細さん」と呼ばれるHSPという気質が広く知られるようになった。
しかし、自分が具体的にどのように繊細なのかまでは分からないことが多い。
繊細さを説明する分類はいくつか存在するが「内向的でもあるし、外向的でもある」と感じる人も少なくない。
そこでこの記事では、学術的に厳密ではないものの、一般的によく使われる4つの分類をもとに自身をチェックしてみよう。
- ① 敏感さ(HSP度)
- ② 内向性の傾向
- ③ 外向性の傾向
- ④ 刺激追求(HSS)の傾向
この記事の20問チェックリストは、上記4つの傾向全ての【高い/低い】で測定する。
注意点
- ここでの診断は簡易的なチェックであり、医学的な診断や本格的な心理検査ではありません。
- この診断は専門家監修のものではありません。
HSP(SPS:感覚処理感受性)に関する書籍や研究を参考1に、あくまで「自己理解のきっかけ」として私が作成したものです。 - 20問は繊細さの傾向を知る目安であり、HSPかどうかを断定するものではありません。
- HSP(SPS)は生まれ持った気質を指します。
ただし、実際の行動や性格はその気質に加えて、成長過程での経験や環境によって形づくられます。

自分の繊細さを知るヒントになるはずだニャ。気軽にチェックしてみてほしいニャ。
HSP診断|4種類の傾向
ここではHSPについて簡単に説明する。
「もう知ってるよ!」という人は、このパートは飛ばして診断チェックから始めてもOKだ。
そもそもHSPとは?
HSPは広く知られる呼び名だが、学術的にはSPS(Sensory Processing Sensitivity:感覚処理感受性)とされている。
エレイン・アーロン博士らが提唱した概念で「外部からの刺激を細かく深く処理しやすい気質」を指す。
- 刺激や情報を細かく処理する
- 音・光・人の感情に敏感に反応しやすい
- 行動の前に過去の経験と照らし合わせる傾向がある
人口の15〜20%ほどに見られ、病気ではなく「生まれ持った特性」と考えられている。
HSPの詳しい解説は記事下の関連記事にもまとめてあるので、そちらも参照してほしい。
HSPを分類する4種類
ここからはHSPを理解するうえで役立つ「4つの傾向」を紹介しよう。それぞれの強弱によって、人によって繊細さの現れ方が違ってくる。
ただし、これらはHSPとして学術的に厳密に定義された分類ではなく、あくまで自己理解を助けるための整理だ。
① 敏感さ(HSP度)
音や光、人の感情などの刺激を強く受け取りやすい度合い。もっともベースとなる「繊細さ」の指標。
② 内向性の傾向
一人で過ごすことでエネルギーを回復しやすいスタイル。落ち着いた環境や深い思考を好む。
③ 外向性の傾向
人と関わることや新しい体験を楽しむスタイル。ただし敏感さが強いと、刺激で疲れやすくなることも。
④ 刺激追求(HSS)の傾向
新しいことや冒険を求める特性。好奇心旺盛だが、敏感さと同居すると「アクセルとブレーキを同時に踏む」ような状態になりやすい。



この4つの傾向を組み合わせることで、あなたの繊細さのタイプが見えてくるニャ。
HSP診断(20問チェックリスト)
HSP診断チェックリスト
当てはまる項目にチェックを入れてください。
この診断は簡易チェックリストです。
20問に絞っているため手軽ですが、HSP・内向性・外向性・HSSの4傾向を同時に測る関係で、結果はあくまで目安となります。
より詳細に知りたい方は、エレイン・アーロン博士が作成したHSP専用27問尺度の利用をおすすめします。
診断結果の見方とタイプ別の特徴
チェックリストの結果は「敏感さ(HSP)」「内向性」「外向性」「刺激追求(HSS)」の4つのスコアで表示される。
高い・低いは優劣を意味するものではなく、あくまで自分の繊細さの現れ方を知るための目安なのは注意してほしい。
たとえば「敏感さ」が高ければ共感力や感受性の強さとして働く。
「外向性」や「HSS」が強ければ人との交流や新しい挑戦を楽しみやすい傾向が見えてくる。
タイプ | 強み | 注意点 |
---|---|---|
🌿 敏感さ(HSP度) | 共感力・洞察力・芸術的感性 | 刺激や環境の変化に疲れやすい |
🌙 内向性 | 集中力・深い思考・落ち着き | 人付き合いが負担になりやすい |
☀️ 外向性 | 行動力・社交性・ポジティブさ | ときに威圧的に見られることも |
⚡ 刺激追求(HSS) | 好奇心・挑戦心・創造性 | 計画性を欠きやすく、エネルギー切れになりやすい |
どのタイプも「短所」ではなく、環境や工夫次第で大きな強みに変えられる特徴だ。
まずは自分の傾向を知り、生活や人間関係の中でどう活かすかを意識してみよう。



運営者の結果例:HSP傾向と内向型の傾向が強いニャ
🌿 HSP: 刺激や感情にとても敏感 (8.8/10)
🌙 内向性: 一人時間で回復タイプ (10.0/10)
⚡ HSS: 新しい刺激を少し求める (2.5/10)
では、この診断をどのように日常生活に役立てられるのか?
HSP診断の注意点と活かし方
まず、この診断の傾向は、あなたの性質を断定するものではないことは覚えてほしい。
数値やスコアはあくまで今の自分を知るためのヒントだ。
診断結果を見て「やっぱり自分はHSPだから疲れやすいんだ」と落ち込む必要はない。
むしろ「敏感さをどう強みに変えられるか」「内向性や外向性をどんな場面で活かせるか」を考えるきっかけにしてほしい。
たとえばこんな活かし方
🌿 敏感さ → 芸術や文章、デザインなど「細やかさ、注意力」が求められる分野で強みになる
🌙 内向性 → 一人で集中して取り組む作業に向いていて、深い思考力を発揮できる
☀️ 外向性 → 人とのつながりを広げたり、チームの場で活力を生み出す役割を担える
⚡ HSS → 新しい挑戦やアイデアの種を見つける行動力として活かせる
診断の目的は「ラベルを貼ること」じゃなくて自分の取り扱い説明書をつくること。
繊細さや性格の傾向を知ることで、無理しすぎず、逆に強みを発揮できる環境を選びやすくなる。



診断はゴールじゃなくてスタートだニャ。気づきを生活にどう取り入れるかが大事ニャ。
まとめ
このブログは「生きづらさを抱えた内向型(HSP含む)が、前を向いて歩けるようになる」ための知識やヒントを発信している。
診断でHSPや内向性が高く出た人は、生きづらさを感じているかもしれない。
でもそれは「弱さ」じゃなくて、まだ使いこなせていない自分の特性だ。
このブログが「前向きな一歩」を踏み出すきっかけや、安心できる場所になればと思っている。
大事なのは社会の評判に振り回されたり「特別視」に逃げることじゃなくて、ありのままの自分を認めて前に進むことだ。



ここで学んだことが、あなたの「道しるべ」になればうれしいニャ。
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免責事項
本記事は筆者の体験や公開されている研究・書籍をもとにまとめた参考情報です。
情報をそのまま鵜呑みにせず、ご自身の状況や感覚と照らし合わせてご覧ください。
ここで紹介しているチェックリストや解説は、あくまで自己理解のヒントに過ぎません。
診断結果は医学的な診断や治療の代わりではなく、また性格を保証するものでもありません。
緊急の対応が必要なときは、ページ下部に記載している相談窓口もあわせてご確認ください。
- 【傷つきやすいのに刺激を求める人たち】
トレイシー・クーパー(著)長沼睦雄(監)時田ひさ子(監)喜多直子(訳)
【HSP研究への招待:発達、性格、臨床心理学の領域から】
飯村周平(編集)/上野雄己/小塩真司/岐部智恵子/串崎真志/髙橋亜希/平野真理/矢野康介(著)|花伝社:2024年
【敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術】
エレイン・N・アーロン(著)片桐恵理子(訳)パンローリング:2020年
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