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内向型ラボの研究所

いじめや不登校を経験しました。
そのなかで人付き合いに慎重な「人見知りの内向型」として成長してきました。

長いあいだ「生きづらさ」を感じてきましたが、少しずつ過去を受け入れ、いまは自分らしいペースで前を向いています。

このブログ 【内向型ラボ ― わたしらしく生きるための自己心理メディア】 は、内向型が無理をせず安心して暮らすための工夫や考え方を、私自身の体験や心理学・科学の知見とともにまとめた場所です。

同じように悩む方にとって日々の中で小さな幸せを見つけるきっかけになれば嬉しいです。

運営者の学びと資格

介護福祉士(2024年取得)
介護士として5年間現場に従事し、人の心や生活に寄り添う経験を積みました。
こころ検定2級(2025年取得)
心理学の基礎から応用まで体系的に学び、心の健康に関する理解を深めました。

HSPが飲み会で疲れる7つの理由|無理せず付き合う対処法

HSP×飲み会

飲み会がつらい…。

会社の接待や毎週の誘い、周りは楽しそうなのに、いざ参加するとどっと疲れてしまう。

もしかすると、それはあなたにHSP(繊細気質)の特徴があるからかもしれない。

この記事では、HSPが「飲み会で疲れる7つの理由」「少しでも楽に過ごすコツ」をわかりやすく紹介していく。

クロ

飲み会×内向型HSPは特につらい環境ニャ…

この記事はこちらの文献を参考にしています。1

目次

HSPが飲み会に疲れる7つの理由

では、HSPが飲み会に疲れる具体的な理由を7つ紹介していこう。

【感覚過剰】騒音・光・匂いが苦手

HSPは飲み会のように「音・声・明るさ・匂いなどの刺激」が多い環境に長時間いると、すぐに疲れを感じやすい。

これは性格ではなく「感覚処理の仕組みが敏感(繊細)に働きやすい」ことが原因だ。

HSPあるある

隣の会話、遠くの笑い声、皿の音…全部が同時に耳に入ってくる。

料理の油煙やアルコール臭が混ざると一気に気分が重くなる。

HSPは、周囲の刺激を「選別せずに1度に受け取ってしまう」ため、脳の処理負荷が大きくなり疲れが早い。

特に飲み会のような騒がしい環境では、刺激の総量が多すぎてキャパオーバーしやすい。

HSPが静かなで落ち着いた空間を好むのは「弱さ」ではなく「脳の負荷を調整してパフォーマンスを保つ適応」だ。

なぜ刺激に敏感なの?

HSPは「感覚処理感受性(SPS)」という特性が強めで、外からの刺激を深く・丁寧に処理しようとする。

そのため、飲み会のように刺激が多い場では疲れやすく、反対に静かな環境では落ち着きやすい。

また、SPSという特性は、遺伝的要因や環境により高い/低いに個人差があると言われている。

【共感疲労】周りの表情や空気を読み取る

HSPは「人の表情や声色、場の雰囲気の変化」を自然と察知してしまう。

飲み会のように人が多い場では、感情の動きや空気の変化を受け取り続ける

相手の気分や場の流れに意識が向きやすく、自分の気持ちを後回しにしてしまうことも多い。

HSPあるある

誰かの沈黙に、理由があるのではと気になってしまう。

相手の表情が変わると、場の空気が乱れないか心配になる。

気づくと、自分より周りを優先している。

これは会話を理解しようとする疲れというより、周囲の感情に寄り添い続けることによる消耗に近い。

場を穏やかに保ちたいという思いが強いほど、共感疲労は起こりやすい。

なぜ空気を読みすぎるの?

HSPは「ミラーニューロン(共感に関わる神経)」との関連性が研究で指摘されている。

この特性が強いと、相手の気持ちを自分のことのように感じやすいといわれる。

そのため、飲み会のように人の感情が動きやすい場では情報量が増えて疲れやすくなる。

【情報処理】速い会話と意味の読み取り

HSPは共感だけでなく「会話の流れや言葉の意味を丁寧に理解しようとする」傾向がある。

冗談か本音か、話の前後関係はどうかなど「発言の背景」まで自然と考えてしまうのだ。

飲み会では会話のテンポが速く話題も飛びやすいため、頭の中が忙しくなりやすい。

HSPあるある

話を追いかけるだけで、頭の中がいっぱいになる。

冗談の意味を考えているうちに、次の話題に移っている。

笑顔のまま、内心はちょっと疲れている。

これは空気を読みすぎるというより「会話をきちんと理解しようとする傾向」からくる疲れだ。

これは考えすぎではなく「理解の解像度が高いHSPならではの脳の使い方」といえる。

なぜ意味を深読みしてしまうの?

HSPは感受性(SPS)が高く、情報を断片ではなく「文脈ごと理解しようとする」傾向がある。

そのため、曖昧な表現やスピードの速い会話が続く飲み会では、脳内処理が追いつかず疲れやすくなる。

【感情の洪水】酔った人に圧倒される

飲み会では、酔った人のテンションや感情が普段より大きくなる。

HSPや内向型は、その変化をダイレクトに受け取りやすいため、気疲れしやすい。

怒り・テンションの高さ・泣き上戸。どれも刺激が強すぎて、心が一気に消耗してしまう。

HSPあるある

ハイテンションな空気に巻き込まれて疲れる。

酔った人の感情の波が押し寄せてくる感覚がある。

場の空気が変わると、内心でザワつく。

HSPは「相手の感情の変化を素早く察知する特性」を持っている。

しかし、普段以上に感情が大きくなる飲み会の場は刺激が強すぎることが多い。

その結果、飲み会のような場では他の人よりも心のエネルギーが消耗しやすい。

なぜ巻き込まれやすいの?

HSPは、他人の表情や声、テンションを自動的に読み取る共感的な感受性が高い。

そのため、酔った人の強い感情にも過剰に反応しやすい。

感情の波を自分のことのように受け取るため、場が荒れたり騒がしくなると一気に疲れてしまうのだ。

【自己防衛】気を張り続ける

飲み会のような雑多でにぎやかな場では、会話のテンポも文脈も乱れやすい。

HSPはその中で「自分の言葉が変に伝わらないか」を常に気にしてしまう。

言葉選び、声のトーン、相手の反応……ひとつひとつ確認しながら話すため、人一倍エネルギーを使ってしまう。

HSPあるある

後から「あの言い方まずかったかな…」と反省会が始まる。

相手の機嫌が悪いと、自分のせいだと思いこみがち。

酔っている人の反応が読めず、ひとりで気疲れする。

HSPは相手の気持ちや場の空気に敏感なぶん「誤解されたくない気持ちが」強く働く。

その結果、他の人が気にしないような場面でも、心の中ではずっと神経を張っている。

飲み会は変化が多くコントロールが効かないため、HSPほど気疲れしやすい環境になりやすい。

なぜ気を張るの?

HSPは、相手の表情や声色の変化をすぐに察知する。

普通の会話でも「読み取りすぎてしまう」ことがあるほどだ。

飲み会のような不確実性の高い場では、誤解やトラブルを避けようとして気を張り続けてしまう。

【予測不能】急な二次会や予定変更

HSPや内向型は、心の準備や段取りを大切にする。

それが、飲み会中の「急な予定変更や勢いまかせの提案」が負担になりやすい。

「二次会行こう!」「急に席替えしよう!」など予想外の流れが生まれると、心が追いつかず疲れやすくなる。

HSPあるある

「え、そんな急に!?」と内心ザワザワする。

予定外の流れになると、一気に疲労が押し寄せる。

HSPのあなたは、行動する前に「よく考えたい」と思うことはないだろうか?

急な変化は大きなストレスになるからこそ、万全な対策をしたいと思うのは自然な反応だ。

なぜ予定外が苦手なの?

HSPは行動前に頭の中で「内的シミュレーション」を行い、心の安心を作ってから動く傾向がある。

突然の変化はこの準備を一気に崩すため、ストレス反応が強く出やすく、疲れを感じやすい。

【時間差疲労】後でぐったり

飲み会の場では、音、匂い、会話、表情、空気の変化…感覚刺激が絶えず押し寄せる。

その場では平気でも「あとから一気に疲れが押し寄せる」ことが多い。

「楽しかったはずなのに帰宅したらぐったり…」という状態は、まさに刺激処理のオーバーロード。

HSPあるある

家に帰るとベッドから動けない。

頭の中で会話をリプレイし続けてしまう。

次の日どっと疲れが出るので予定を入れられない。

HSPは刺激を深く処理するため、その場では「頑張れる」けれど後で反動が出る。という特徴がある。

周囲から「楽しそうだった」と言われても、内側では膨大な情報を抱えていて、回復まで時間が必要になる。

なぜ後から疲れるの?

飲み会中は頭の中での処理が蓄積し続け、帰宅後に強い疲労として現れやすい。

これは疲れやすい体質ではなく、脳が丁寧に働いた結果に起こる自然な疲労だ。

ただし、過剰な刺激が続くとキャパを超えやすいため、事前・事後のケアが重要になる。

どう対応すれば楽になる?

ここからは、HSPが飲み会で感じる疲れを少しでも軽くするための具体的な対策を3つ紹介していく。

会話は「聞き役」に徹してエネルギーを温存

HSPは会話の中で相手の表情・声のトーン・意図などを細かく読み取りながら返事を考える。

そのため、話し続けるとすぐに消耗してしまう。

無理に会話を盛り上げようとせず、聞き役にまわって負荷を減らすことは大きなエネルギー節約になる。

「うんうん」「たしかにね」など短い相づちでOK。

気を張らず、相手の話のペースに寄りかからせてもらう。

話題の中心に振られたら「○○さんは~~だよね」と受け流す。

聞き役に徹することで、会話の主導権を握らずに済み、刺激を最小限に抑えられる。

クロ

HSPにとっては、これだけで心の余裕が大きく変わるニャ。

一次会だけ・途中で抜ける選択肢を持つ

HSPは刺激が蓄積しやすいため、長時間の飲み会は後半ほど疲労が一気に押し寄せる。

あらかじめ「一次会だけ参加する」「途中で抜ける」と自分のペースを決めておくと負担が大幅に減る。

あらかじめ「明日予定があって」と伝えておくとスムーズ。

ただ「疲れたから帰るね」と言うだけでも良い。(楽しかった。ありがとう。を添えるとグッド)

周りに合わせず、自分の体力の残量を優先してOK

飲み会は「フル参加」することが正解ではない。

自分のエネルギー量に合わせて参加時間を調整することは、HSPにとって重要な自己防衛になる。

クロ

体力ゲージが赤になる前に帰るのが賢いニャ。

参加の「境界線」を明確にする

HSPは相手の気持ちを優先しすぎるあまり、「断れない」「無理して参加してしまう」ことがよくある。

しかし、飲み会は義務ではない。

自分が心地よくいられるライン(境界線)をあらかじめ決めておくことで、負担を大幅に減らせる。

月1回だけ参加する、と決めておく

仕事での飲み会は一次会まで、とルール化する

無理な日は「今日は休ませてね」と正直に伝える

こうした境界線を持つことはワガママではなく、刺激に敏感なHSPが自分のエネルギーを守るための自然な配慮だ。

クロ

「無理な日は行かない」これだけで心がだいぶ軽くなるニャ。

まとめ|HSPにとって飲み会は「戦場」

感受性が高いHSPにとって、飲み会は「強い匂い・大きな音・酔った人の感情」が一気に押し寄せる環境だ。

周りは楽しそうに見えても、HSPにとっては刺激の洪水。

体力がゴッソリ削られるのも無理はない。

だからこそ「断る・時間を決めて参加する・聞き役に徹する」など、自分のペースを守る選択がとても大事になる。

✨飲み会を少しラクにするヒント

  • 一次会だけ参加して刺激をコントロールする
  • 聞き役に徹してエネルギー消耗を抑える
  • 「今日は無理しない」と伝えて境界線を引く

ちなみに私は、すべての飲み会を「苦手なので」と断っている。

もちろん誰にでも通用する方法ではない。

けれど、自分の特性を理解して選択することは何より大切だ。

HSPだからこそ、無理に合わせる必要はない。

自分の境界線を守りながら、心地よい距離感で人付き合いを続けていければ十分だ。

免責事項

本記事は、筆者の経験や公開された研究・書籍をもとにまとめた参考情報です。

ご自身の感じ方や状況と照らし合わせながらお読みください。

参考文献

  1. 【脳と心のしくみ(大人のための図鑑)】
    池谷裕二(監修) 学研プラス:2015年
    【HSP研究への招待:発達、性格、臨床心理学の領域から】
    飯村周平(編集)/上野雄己/小塩真司/岐部智恵子/串崎真志/髙橋亜希/平野真理/矢野康介(著)|花伝社:2024年
    【敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術】
    エレイン・N・アーロン(著)片桐恵理子(訳)パンローリング:2020年 ↩︎
HSP×飲み会

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